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服薬のポイントQ&A(2012年3月掲載)

もう少し実用的な知識が欲しいとのご希望もあるようなので、今回は精神科のお薬をのむ時に知っておくと便利なポイントをいくつかご紹介します。

質問1:「食後」と書いてある。必ず、食事の後にのむ必要があるのか?

「食後」と書いてある薬の一部では胃が荒れやすいので、そう書いてあるものもあります。しかし、精神科専用の薬の場合、胃が荒れやすい薬はほとんどありません。食事の前でも普通は大丈夫です。なお、1日2回しか食事をしないからとの理由で1日3回のまなければならない薬を2回に減らすのはよくないことです。効き目が下がります。

質問2:毎日、のむ時間は正確にしなければならないのか?

時間は大体でかまいません。精神科では1日に合計で何錠のむかが問題です。時間はあまり気にしなくても大丈夫です。

質問3:2回分一緒にのんでも大丈夫か?

大丈夫なことが多いのですが、ひどく眠くなる、ふらつくなどの副作用がでる場合もあります。病院へ電話でご相談ください。

質問4:効いてくるまでどの位かかるのか?

多くの薬は胃に続いている小腸という部分で吸収されます。のんでから小腸までたどり着くまでの時間は30分から1時間30分程度とされます。そうすると効いてくるまで30分はかかるという事になります。実際はもっと早く効くこともありますし、数週間飲み続けて始めて効果がでてくる薬もあります。この数字はあくまで目安です。

質問5:眠る薬はいつのんだらよいのか?

大事なポイントです。眠る薬は効いてくる時に必ずふらつきも生じます。お風呂に入って歯をみがいてすぐに布団に入れる状態になってからのんでください。のんだ後、歩いたり、作業をすることはやめてください。
なお、夜中にトイレに起きた時、階段をおりることはできるだけやめましょう。ふらついて危険です。どうしてもおりなければならない時には、必ず手すりをつかみながら一歩一歩慎重におりましょう。

図:服薬のポイントQ&A

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