秋田リハビリテーション研究会開催

2002年3月23日土曜日、秋田大学医療技術短期大学部にて、第22回秋田県リハビリテーション研究会(千田富義会長)(以下、秋田リハ研)が開催された。秋田リハ研は、1990年、当時一旦消滅しかけていた同研究会を当時の秋田大学整形外科教授、荒井三千雄先生らが中心となって再興したもので、県内のリハビリテーション関連職種が一同に会して討論できる現在では県内唯一の研究会。

指定報告、特別講演がとても有意義

今回の研究会では、一般演題7題、指定報告3題、特別講演1題で発表された。指定報告では、秋田県の急性期リハビリテーションの現状、回復期リハビリテーション病棟、地域リハビリテーションの問題などが看護師、理学療法士、作業療法士の立場から報告され、秋田県のリハビリテーションを考える上で興味深い内容となっていた。特別講演は秋田大学医療短期大学部の稲場 斉教授が「頸肩部から上肢にかけての痛みについて」という演題で講演。稲場教授の整形外科医としての経験に基づく簡明な内容で参加者に好評であった。

週末にも関わらず70名参加

当日の参加者は70名で、内訳は医師9名、看護職20名、理学療法士17名、作業療法士14名、言語聴覚士3名、その他7名で、活発な討論がなされていた。種々のリハ関連職種が参加することが、この研究会に貴重な役割を与えていると感じた。

リハセンも積極的に参加

リハセンからも一般演題3題、指定報告1題報告された。一般演題は「脳卒中患者の移動レベルについての分析」、「前頭側頭葉変性症の摂食飲嚥下に対してのアプローチ」「ADL全介助患者の在宅復帰への家族支援」であった。演者はそれぞれ、原崎祐子(理学療法士)、高橋美和子(6病棟看護師)、鈴木裕美子(5病棟看護師)の各氏であった。指定報告は「看護の立場から」という演題で4病棟婦長(2002年4月から太平療育園総婦長)の山岡ちや子氏であった。今後とも精進を期待する。

ページトップへ戻る