医療関係者の皆様へ
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後期研修プログラムとは
目的
精神科医として必要な基礎的技術を身につける。また、多職種との連携について学ぶ。指定医に必要な精神医学的素養を養い、法律知識を学び、指定医の資格を取得する。日本精神神経学会専門医制度による専門医取得に必要な臨床経験、研修を積む。
教育体制
- メンター制度:入局後1カ月は生活相談を含めた環境・業務導入に関する専門指導医をつける。希望により、期間は延長可能。
- 医局に診療技術指導係を置く。
- その他の医師も個別事例相談には親切ていねいに応じる。
- 病院長(精神科医)回診時に技術指導を行う。
- 各病棟には病棟管理医を置き、おのおのの病棟での事例相談、診療調節が可能とする。
- 事例により、個別指導医をつける(少数例)。指導医は患者の病状を常に把握、個別に指導する。
教育内容
- 指導責任者による定期面談、講義・実技指導、見学、特殊技術指導の4種からなる。
- 基本技術、応用技術、ケースレポート作成指導とする。なお、ケースレポートについて は指定医を取得するまで徹底して指導するものとする。専門医に関する経験、研修は同制 度の基準に拠る。
- 具体的プログラムは以下の通り。
- 指導責任者による定期面談。約3カ月に1回。1回1時間予定。4月、7月、10月、1月、3月。研修の進捗状況確認、個別希望聴取。技術的助言などを行う。
- 講義・実技指導 実技指導は必須。講義は教材整備(紙面、ビデオなど)で代替可能なものはそれで対応も可とする。
基本
- 不穏患者への対応
- 救急患者診察手順
- 自殺おそれ患者への対応
- 自殺可能性への評価
- 薬物的軽減策
- 環境的軽減策
- 実際的精神科的診察法の基礎
- 精神所見
- 内科的
- 神経学的
- 精神科での「診断」の意味
- 精神科での「状態像」の意味
- 向精神薬の副作用
- 抗精神病薬の副作用
- 抗うつ薬の副作用
- その他の薬剤の副作用
- 統合失調症について
- 急性期;薬物、行動制限、看護との連携
- 慢性期;生活指導、アドヒアランス強化、副作用観察
- 社会的処遇の検討
- 家族指導
- 福祉制度
- 躁うつ病について
- 概念の変遷
- 診断上の注意点
- 薬物療法の基本
- 患者指導
- 「神経症」、人格障害について
- 「神経症」概念の位置づけ
- 診断と心理力動
- 精神療法
- 補助的薬物療法
- 認知症、器質精神病について
- 認知症
- 器質精神病
- てんかんについて
- 希望者へ。講義2回
見学
- 初診対応:1から3回程度
- 再診対応:1から3回程度
- 救急対応:希望者のみ
特殊技術
- 脳波判読:相談のうえ、計画作成
- CT,MRI 判読:相談のうえ、計画作成(放射線科専門医対応予定)
注:2011年度は部分運用