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リハセンだより第15号(2002年4月発行)

2002年5月「2002年度に向けて」

「母さん、母さん、えさえぐにどごがら出ればえべが」と困惑しているA子さん。返答に窮している私。そこに寄ってきた若いS看護婦「もう少したてば連れで行くからこごさねまてけれ」「んだが」と椅子に座り一件落着。

これは私が3年前に赴任した初日の1こまです。若い看護婦の対応から、患者さんが話している方言を自然に使い、その人の特徴を捉えて対応していることに感心し、心強さを感じたこと。又患者さんに対しては母さんと姉さんの区別ができ、日常会話が成り立つことを知り対応の糸口がつかめたことが収穫でした。このようなスタートで2年間の病棟勤務を終え、看護科を統括する立場をいただいて1年が経過、多くの方たちに支え、助けられていることに感謝するものです。

2002年は看護職にとっては大きな変化がありました。54年ぶりに看護職の名称が保健師、助産師、看護師、准看護師と改正されたことです。これは単に性差をなくすだけではなく、専門職として状況を判断し、必要な看護を必要な時に提供できる人材を期待しているものであり、看護の質が高まるよう努力しなければと肝に銘じているところです。

不安定な21世紀の幕開けにどこでも改革が叫ばれております。当リハセンも開設以来5年経過し、振り返りの年と位置付けられております。現状維持のマイナス希望ではなく、「今より良くしていきたい」「患者本位の看護サービスをしたい」「患者さんに選ばれる病院にしたい」とプラスの希望を持ち、病院の方針に基づきながら課題に取り組み、進んでいきたいものです。

私達は日々、訓練や療養生活に励んでいる方たちに「教えられ、気付かされ、勇気づけられ」ています。いろいろな意見を出していただけることは私達へのエールであるとありがたく受けとめ、よりよい看護サービスの糧としたいものです。今後とも関係各位のご指導・ご支援お願い致します。

(2002年4月15日『リハセン便り15号・巻頭言』総看護師長:斎藤京子)

2002年5月「2002年度のリハセン祭のご案内」

日時:2002年6月8日土曜日(午前10時から午後2時)

内容:健康相談、講演会、出店など、大人から子供まで楽しめて、ためになる催し物がたくさんあります。どなたでも参加できますので是非、おいで下さい。また、リハセンをご覧になりたい方もこの機会にどうぞ!
講演会:午前11時・講堂にて「病気・障害、そしてリハビリ」

(千田富義センター長)

2002年5月:6病棟の院外レクリエーション(5月22日)、水心苑へ

当センター6病棟は、昨年(2001年)6月に開設した痴呆疾患患者さんのための開放病棟です。今年度の目標は情報を正しく分析し、個別的な看護を提供する安全・安心な環境づくりに努め、快適な入院生活を提供する、の2点を掲げています。

精神科作業療法とは別に、午前・午後各1時間、看護スタッフによる棟内外レクリエーションも毎日のスケジュールの中で実践しています。また作業療法士と合同で、月1回から2回程度の季節にあったレクリエーションも企画しています。さる5月22日には秋田市内の水心苑までバスによる小遠足を楽しみしまた。好天に恵まれ、病棟内では様々な理由で病室に閉じこもがちだったり、車椅子での移動しかされない方、逆に精神症状などで落ち着きのない方なども、スタッフに付き添われて新緑と色とりどりのつづじを楽しみ疲れた様子もなく自然を満喫してきました。

2002年5月「花壇作りに挑戦!」

写真:花壇作りに挑戦!

作業療法では手工芸やレクリエーションなど、さまざまなプログラムを行っていますが、新たに園芸を取り入れることになり、担当スタッフが花壇作りを行いました。慣れない鍬を持ちながら、土を起こし、ブロックを埋め込み、何とか形が出来ました。これから種や苗を植え、夏から秋にかけて色とりどりの花が楽しめそうです。ちなみにリハセンには畑もあり、野菜作りも行っています。リハセンの周りを探索して見て下さい。

2002年5月「行事紹介:お茶会」

写真:お茶会

6病棟では、病棟内レクリエーションとしてお茶会を開きました。お茶をたてた経験のある患者さんと横山先生、他スタッフに患者さん全員のお茶をたてて頂きました。お茶にそえるお菓子も女性患者さんの手作りです。

経験のある患者さんは職員にお茶のたて方や飲み方の指導を行うほどの腕前でした。「おいしかったよ、ありがとう」と笑顔がこぼれました。

6病棟はいつものにぎやかさも消え、少し緊張感のただよう静かな落ち着いた雰囲気となりました。

(作業療法士:中野)

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