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リハセンだより第27号(2005年4月発行)

「患者さんの心により添う看護をめざして」総看護師長:齋藤 京子

例年ない大雪にみまわれ、待ち望んだ春の訪れと共に2005年度が慌しくスタートしました。看護科でも職員の配置替えをし、昨年日本医療機能評価機構の認定を受けたことを励みに「患者さんにとってよりよい看護とは?」「看護師のやりがい感を高める看護とは?」を深く掘り下げ、見つめ実践することが「患者さん中心の看護に」つながっていくことを確信し、今年度の重点目標としました。

写真:患者さんの心により添う看護をめざして

心の悩み、身体に障害のある患者さん及びご家族が障害を受け止め、その入らしさを失わないよう生活していただくために私たちが「お手伝い出きることは何か」を患者さん、ご家族の方々、他の医療チームメンバーと情報を共有し合い、看護師の役割を認識して行勤したいと考えます。その場合「患者さんの立場からみてどうなのか」「どのような援助が患者さんに満足していただけるのか」「自分だったら、自分の家族だったらどんな看護を受けたいのか」の視点を常に考えながら活動したいと考えます。また、そのような看護ができるためには看護職員のキャリアアップも大切な要素となります。

2002年度から導入している目標管理も徐々に定着してきました。今年度は更に充実したものとなるようシステム化していくことにしております。昨年の夏に出版以来100万部を突破した「キッバリ!」たった五分間で自分を変える方法というサブタイトルの本をご存知でしょうか?表紙のイラストは左手を腰に当て右手の拳を上に突き出し、ジーパンにTシャツ姿の勇ましい女性の姿です。内容は全部で60項目、たった5分間で自分を変える方法が4コマ漫画でとてもわかりやすく提案されております。

主な内容は「脱いだ靴はそろえる」「今日出したものは今日中にしまう」「人と比べない」「挨拶は自分の方から」「ラッキーな事を数える」「鏡の前で5分間笑う」等々です。これらは人間として当たり前の事ばかりですね。しかし筆者はまず昨日しなかったことを今日してみる。それも5分くらいで出きる事から、それを達成すると自信になる。それが積もって勇気となる。どんどん挑戦したくなってやがて自分が大きく変わると述べています。よく「自分が変われば相手も変わる」と教えられてきました。「言うが易し」「行うが難し」ではありますが、1日1つでも実行していきたいものです。

当センターは開設8年となりました。「やる気と根気・勇気・元気」一杯の職員が多いのが強みですが、若さゆえ気づかない点も多々あると思います。皆様からの助言を謙虚に受け止め、「相手の心により添えられる看護を目指していきたい」と考えておりますので今後とも暖かい見守りと、ご指導下さるようお願い致します。

新潟県中越大震災による川口町のこころの傷あと:こころのケア秋田県チーム活動総括

写真:こころのケア秋田県チーム活動総括1

前回「リハセンだより第26号」で飯島副所長の報告にありましたとおり、新潟県中越大震災の被災者に対する「こころのケア」活動が、全国の精神科医療チームにより行われ、秋田県からも当センターを中心に構成したチームで11月24日から1カ月間にわたり川口町で支援活動を行う機会が与えられました。

震災から5週目のこの時期、川口町の状況としては、ライフラインや道路は急速に復旧が進んでいました。避難所は縮小され仮設住宅も設置されてとりあえずの住居は確保された一方、家屋や土地がほぼ壊滅して多くの問題を抱えたままとなっている地域も多く見られました。

一般の病院・医院はおおむね再開し通常の診療が可能となってきていましたが、現地の人々は、終日生活基盤復旧の作業に追われ、多少の心身の不調があっても「病院を訪れる余裕はない」状況におかれていました。そこで「こころのケア」秋田県チームのスタートは、前チームの活動から引き続いて個別訪問と避難所訪問が主体となりました。

写真:こころのケア秋田県チーム活動総括2

道路の震災被害もまだまだ目立っていて土砂、隆起、亀裂など危険な場所も車や徒歩で移動。地図を頼りにたどり着いた家も崩れ落ちそうであったり、目的の方が不在であることもしょっちゅうでした。やっとのことでお会いできた方々の口からそして表情からは、震災による「こころの傷あと」が生々しく語られました。症状としては不眠、不安、抑うつ感、アルコール依存などでしたが、震災で失った生活の問題、こどもや高齢の父母への対応といった家族の問題など単に医療としてだけでは片づけられない様々な問題も細かくお聞きすることとなりました。

今後の厳しく長い復旧の道のりのなかで、お一人お一人の「こころのケア」が可能なように、もしくはせめてその必要性を少しでも分かっていただけるようにと願いながら1軒1軒をまわり続けました。

秋田県チームの派遣時期は、新潟県「こころのケア」活動全体の終息時期であったことから、第2班以降は、地元だけでの保健・医療活動にうまく移行できるようにと、訪問診療・看護ないしは訪問指導といった「精神医療」的活動から、徐々に教育講演、ビラ配りなどといった「精神保健」の色合いが強い活動に移行していきました。

川口町での私たちが経験させていただいたことは、当センターでの日常とはかなり異なっていました。いつもは診療を希望される方々を病院でお待ちすることが普通ですが、震災時の「こころのケア」活動はむしろ当方から出向いて行って診療を必要とする方々を見つけるのが中心であったからです。しかし、考えてみればむしろ今回の活動も我々医療従事者の仕事としては忘れてはいけない側面であって、そのことを再認識することができた責重な体験であったと今では考えております。

(神経精神科・科長:室岡 守)

『鬼は外ー、福は内ー』2月3日の節分に6病棟で豆まき

写真:節分に6病棟で豆まき

去る2月4日、節分の日に6病棟で恒例の豆まきを行いました。

職員が鬼に扮して病棟内を練り歩くと、鬼に向かって楽しそうに豆を投げる患者様で大いに盛り上がりました。

病気という鬼を追い払い、早く元気に退院できますように!。

【シリーズ:検査データその4 】(最終回)『臨床検査と自動化』

30年前検査技師になった時は、自動化が始まったばかりで、多くの検査室では用手法で検査を実施していました。この間、測定方法の開発と進歩により、測定できる検査項目も増大し、HBS抗原、HCV抗体などの免疫学的検査が開発され自動化になりました。血液検査分野においても血算から血液像までも自動化され、目視による形態学検査も減少しました。たまに顕微鏡を覗くと、ふと用手法時代の検査が懐かしく思います。自動化の進歩と併せてコンピュータも進化し、オーダリングシステム、あるいは電子カルテ化と進んでいますが、科学の進化に流されることなく、改めて、誰のために検査を実施しているかどうかを考えることが大切であると思います。患者様への負担を軽減し、合わせて、臨床の先生方のご要望に応えられる、検査科でありたいと思います。

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