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リハセン『こころのケアチーム』第2班報告(看護科主任 安藤 晋)

第2班は11月29日から12月5日までの派遣でした。医師1名(市立秋田総合病院)、看護師1名、事務員1名(看護、事務はリハセン職員)、の陣容でした。

災害の状況は町を縦断する国道17号線のセンターラインは地割れで左右にずれたまま、ガードレールは蛇のように捻じ曲がっているなど、今回の地震で最強の震度7を記録した震災の爪あとがまだまだ色濃く残っていました。

11月29日夜に第1班より引継ぎを受け、12月5日まで継続的にフォローを必要とする40数名に対して個別訪問と避難所訪問を主体に活動しました。また12月2日からは富山県のチームが撤収することとなり、担当していた西川口町田麦山地区の引継ぎを受け、「秋田県こころのケアチーム」が川口町全域で活動することになりました。

関わったケースの大半は不眠、不安により服薬している方々でしたが、震災後1カ月以上経過しており、以前の生活に戻りつつあるというのが現状でした。

自宅のガレージでの生活を余儀なくされている方でも日中は仕事に行っており、面会できないケースが多くみられました。

また、避難所生活を余儀なくされている方々も12月3日より仮説住宅(約400世帯)に入居することが決まり、ある程度今後の見通しが立ったことにより、一様に表情も明るく、不眠・不安の増悪は見られず、与薬中止もしくは今後、近医にてフォロー可能なケースが多い印象でした。

今後の展開として、川口町では仮設住宅入居後もコミュニティがしっかりしているため、うつ(鬱)や孤独死などの可能性は低いと考えられましたが、仮設住宅入居後の変化を見ていく必要があると思われます。

また乳幼児が震災後、怖がって家人から離れようとしない、一人になると物を投げたり髪をひっぱる、暴れるなどの行為があり、対応に苦慮している母親からの不安、相談もありました。乳幼児検診に同行し、母子のメンタルケアも必要であると思われた次第です。

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